概要
 
最近の食品機能研究の目覚ましい進展によって、食品機能因子の生体作用メカニズムが分子レベルで解明され、数多くの研究データ・知識が集積されてきました。食品機能は疾病予防やアンチエージングだけでなく、ガン等の複合疾患の治療と組み合わせることで治療の効率を向上させ、治療に伴う副作用を緩和するといった治療医学を補助する食品機能といった新しい食品機能応用分野の開拓も可能となってきました。このような食薬融合的な医療の推進には、今後益々、食品・食品因子と医薬品の生体作用の類似性、相違性などを明らかにして行くことが必要です。この度のシンポジウムでは、酸化ストレスと食品機能分子作用、抗がん、生活習慣病、認知症、アンチエージングに対する食品因子の作用とその分子標的、など様々なトピックについて議論していきたいと考えています。更に、サプリメントや機能食品への食物機能の応用、その戦略についても注目したいと考えています。
この興味深い研究分野、研究テーマに興味を持たれる多くの方々が本シンポジウムに御参加いただき、この美しく食の豊かな新潟で世界各地からの研究者と科学的、文化的交流を深められることを祈念しております。
第5回 食と健康に関する新潟国際シンポジウム
大会長 小西徹也
(新潟薬科大学教授)
本大会の経過と目的
食と健康に関する国際シンポジウムはこれまで4回に渡り“食糧需要と安全性確保”、“食の機能性”、“おいしさの科学”等をテーマに世界の先端的研究者を含めた講演会形式のシンポジウムを世界フォーラムの一環として開催してきましたが、その学術的内容を本フォーラムの財産として蓄積する必要性を鑑み、前回の第四回からは純学術集会として衣替えし、“食と健康、特に疾病予防や高齢社会に於ける生活の質(QOL)の確保のための抗加齢という見地からの食の機能、及び統合医療におけるサプリメントや健康食品機能の役割、抗がんに関わる Phytochemicals とその応用”などをテーマに、基調講演、特別講演、口頭発表、ポスター発表からなるプログラムが構成されました。
今回第五回国際シンポジウムでは、さらに内容を深化させたプログラム構成に見直し、食の豊かな新潟の地に国内外からの研究者が参集し、食と健康に関する最新研究情報の発表、情報交換を行う事で科学的、文化的交流を図る機会とします。
なお、今回は市民の皆様を対象とした「市民公開講座」をはじめて同時開催することで、最新の研究成果や情報の普及をあわせて広く行います。

2010年日本APEC新潟食料安全保障担当大臣会合開催推進協議会